【第8回】「『意外と知らないディレクションの世界』- 2022年の振り返りで学ぶディレクションの考え方 -」が開講されました。

第8回のPERCHスクールは「『意外と知らないディレクションの世界』- 2022年の振り返りで学ぶディレクションの考え方 -」
講師は、広告やプロモーション、WEBサイトコンテンツなど、数々のディレクション業務を行っている合同会社スタジオリトルウイングの濱 龍之介さんにご登場いただきます。

講師からは事前にペンと紙、そして”2022年の記憶”を持ってくるようにと伝えられていた参加者一同。今日は「ディレクションとは何か」を考える講座ですが、はたして一体、どのようなレクチャーになっていくのでしょうか…


講師は開始早々、「ディレクター」とは日本語で何を意味するか、と参加者に問いかけます。ランダムに指名された参加者からは「管理をする人」や「進行」といった、あらゆる発言が飛び交います。講師は「監督」という意味がよいでしょうと説明します。そして「“監督“は何をするのか」と問いかけは続きます。



講師はいくつかの回答を聞いた上で、「自分としては『結果に対し責任を持つ』こと」だというのです。ドキリとした瞬間でした。「(請負った業務の)すべてのことを人のせいにできない」ことを意味すると話す講師は、この責任に対し、あらゆる心配事が増えていく中で「悩む」ことから「考える」ことに転換することが必要と話します。具体的な方法としては、気になることをノートなどに書きつづり、改善策や対処法を見出すこと。そしてこの手順を継続的に行うことだと明かします。

ここから題目にもあった、ワークショップ「2022年を振り返ってみよう」へと移っていきます。


1年間を振り返る上で「現状を把握する」「原因や構造を考える」「計画を立てる」という3つの項目を意識すると良いと教えていただき、2022年の1月から12月に起きた出来事を書き出していきます。


重要なポイントを示しながらステップを進める


講師が書いた例(STEP 4/5:2点を付けた理由を5回深掘りする)

書き出した出来事から5つピックアップし、それに対して5段階評価の点数をつけたりと、次々とステップを進めながら、設けられた制限時間内に書き出していきます。過去の記憶から引っ張り出した出来事を細かく分析し、理由を付けて深く掘り下げる。最終的に文字として書き起こすという一連の流れが難しさを感じるポイント。筆者は、このように思考を巡らせながら自分の経験を分析することは初めてで、参加者からも難しいという声があちらこちらから聞こえてきました。


最終ステップに進み、制限時間にもなったところで執筆編は終了!講師が気になったノートを選び、該当参加者にインタビューをする実践編に突入していきます。


講師はまず初めに、評価を低くつけた出来事をピックアップ。この出来事を改善する方法はあるのか、誰かに相談しているのかなど、いくつかの質問を繰り返していきます。合間合間で回答に対し、こうしたらよいのではないかといった「手段」を提案していき、さらに会話を広げていきます。この提案は、占い師のように観察できないものに対しての判断や予言とは違い、自分自身で解決ができるように考えたものだと講師は話しました。
筆者は書き出して振り返ることは非常に稀だったので、良い経験になったと同時に、この手法がとても有意義なものだと感じられました。特に過去を振り返ると後悔して悩むことが多いのですが・・・このノート術ではただ悩むのではなく、5W1Hのように物事を可視化して一つひとつ整理することで、責任感を持つ(=ディレクションする)ためのゴールへと近づいてくのだと実感しました。


初心者向けのサポートとして「QCD」や「PMBOK」といった理論についてもご紹介くださり、ありがたい限りです!


最後はおまけとして、講師が過去にゲームの「大乱闘スマッシュブラザーズ」で勝てない理由と対処法をまとめたノートを見せていただきました。ノートに書き出していく方法は、仕事だけでなく、プライベートなど遊びに対しても効果的だと証明してくださいました。


濱先生、ありがとうございました!


〈MOEKA〉

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