【第7回】「テクノロジー×クリエイティブで、楽しい明日を、今日つくる!~人生100年時代における、働き方を探して~」が開講されました。

第7回のPERCHスクールは、株式会社ベクターデザインの梅澤幻さん(代表取締役)、藤﨑麻衣さん(取締役、アートディレクター)​​、松原孝司さん(取締役、エンジニア)​​による​​「テクノロジー×クリエイティブで、楽しい明日を、今日つくる!~人生100年時代における、働き方を探して~」が開講されました。

今回は「人生100年時代の働き方を探す」というテーマのもと制作されたスライドを使って、株式会社ベクターデザインがどのような活動をしてきたのか発表してくださいました。


まずは概要です。
ベクターデザインの強みは「未知の領域に進む指針=ベクトル をデザインする力」で、それが社名の由来となっています。
テクノロジー×クリエイティブの分野において、ここ数年はIoTシステム事業、ICTインフラ事業、ライブオフィス(PERCHの運営など)の3つを中核事業に定めています。少数の社員を中心に多くのプロフェッショナルがプロジェクトごとに集まって業務を行っています。
お客さまからは、困った時やそもそもどうしたら良いかわからない時でも、「ベクターデザインに相談すればなんとかなる!」ということで信頼を集めているとのことでした。そもそも解決すべき課題が見えていないということもあるので、とても有り難い!



本スクールが展開されるライブオフィス「PERCH」についても詳しく紹介されました。
テクノロジー×クリエイティブに特化したメンバーがスキルをシェアしながら協業しているのが特徴であり、異なる分野で活躍するプロフェッショナルによって、既存の枠に囚われない新たなプロジェクト、サービスが生み出されています。2013年から「才能がもったいない」というキーワードのもと、税務、法務、会計、人事、ワークスペースの確保といった会社の器を作るノウハウを提供し、ユニークな才能が活躍できるようサポートしています。


オープン本棚 専門的な内容の本などを共有。専門書は価格が高かったりするのでありがたいですね! 

和室の休憩室で終業後みんなで映画を見たりお酒を飲んだり。

充実のドリンク&フードコーナー!

お菓子はチケット制

こちらは富山のオフィス。富山の家具職人さんに作っていただいたデスクなどが入っています。サーバー設備の一部を移転し、太平洋側と日本海側で分散することでリスクマネジメントをしているとのこと。

オフィス内装をDIYでつくったり、食を中心としたイベントを行うなど一緒に楽しむ風土もあります。

社会人にとって、様々な人たちと気軽に話し合い、相談できる仲間や場を持つことは容易ではありません。これもPERCHの持つ特色の一つと言えるでしょう。
その他、豊富な製作機材の共有、インフラの充実、物理面(生体認証や防犯カメラなど)&情報面(機密保持契約など)での強固なセキュリティ、個人ではなかなか手が回らない災害対策などがあります。メンバーは一般募集はせず、リファラルな繋がりで集めています。

以上のような活動によって、フリーランスとしてPERCHの利用を開始したメンバーから現在5社が起業しています。

さらに先ほどの「才能がもったいない」と掛けて、新たなサービス「PERCHメンター」を始めるそうです。50代、60代のリタイアされた方や副業される方に、今までの経験を活かしてPERCHメンバーのメンタリングをしていただくというもの。また起業支援も行うことで、第2のキャリア形成のお手伝いもするというサービスです。人脈やビジネススキル、健康といった「見えない資産」を埋没させてしまうのはたしかにもったいない!


参考資料として、リンダ・グラットン、 アンドリュー・スコット『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社, 2016)が挙げられていました。


最後に、PERCH.TOYAMA第一号の利用者としてフリーランス保育士の高野恵子先生が紹介されました。富山では、ベビーシッターと利用者を繋ぐマッチングサービスに登録しているベビーシッターが恵子先生しかいないそうです。



現在、恵子先生は、チャイルドケアのスキルとテクノロジーを掛け合わせたサービス「チルドテック」(のちに「&hoiku」に決定)を構築中で、ベクターデザイン出資のもと法人を立ち上げられるとのこと!「保育士の勤務形態の選択肢を増やす」「盗難、虐待などの問題から子ども、保護者、保育士双方を守る」といった課題を解決し、富山を筆頭に地方都市における子育て環境を支えていくことを目指しているそうです。
「待機児童ゼロと謳っていても、実状は、通うのが難しい立地の施設を案内されるなど問題が残っている」(藤﨑さん談)と聞いて、将来がさらに不安になる方もいたのではないでしょうか。今後の子育て世代のためにもなるサービスなので、大いに期待しています!

今回のスクールでは、ベクターデザインの事業と未来、PERCHの活動を改めて知ることができました。梅澤さん、藤﨑さん​​、松原さんありがとうございました!!



(ヨノキ)

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